倒産

大学時代の友人が始めた会社が倒産した、と連絡があった。
自社では機械を持たず、印刷や紙関連の制作物を仲介していた代理店を経営していたのだが、元請の会社が倒産して、月末の回転資金が足りず、信用金庫に融資を断られての黒字&連鎖倒産である。
印刷業界は建設の業界と一緒で孫請け、ひ孫請けで多くの中小企業が食べている。そんな中、自社が頑張っていても融資が渋くなれば「もらい倒産」をする可能性は非常に高い。
ついこの間も、だんなさんが相談を持ちかけてきて、2人でそんな話をしていた。もしもだんなさんの会社が倒産したら、社員をどうケアするのか、我々はどうやって食べていくのか、倒産しないには給料を抑えるしかないか、敢えて拡大路線はどう・・・などなど。最近はしょっちゅうそんな話をしている。
結婚の時、だんなさんは天然ご両親に私が家に入らずに働く理由を「小規模企業を経営している以上、同じサイフから生計を立てているのは危ないから働いてもらう」と説明した。私も同感で、相談づくでの結論だったが、天然ご両親には「そんなバカなこと、ありえない」と笑い飛ばされた。
今はそんな「バカなこと」がふとした連鎖や巡り合わせで起こりうる時代。「備える」ことを真摯に考えなくてはならない、と思っている。