愛の前立に続くのは

今年のNHK大河ドラマ天地人」で意外にも(好きなのにこんな事言うか)主人公に取り上げられた直江兼続という人。これが私とだんなさんの共通の「好きな歴史上の人物」なので、げんじょには初節句に愛の兜を特注で作った。今では5万円とかでばんばん売られていて、それはそれでショックなのだがそれ以上にいやなのは、今回の直江兼続像の描かれ方である。
そもそもが兼続という人は、計算が速くて不遜なまでの意志の強さを持っていた人。上杉謙信という軍神を巧みにプロパガンダに活用し、内紛とお家騒動の火種になりそうな上杉景虎を迅速に粛清し、大判を自慢する伊達政宗を満座の中で鼻で笑ってバカにした人。
今の時代にいかにも美談になりそうな120万石から30万石への改易時に全員を解雇せずに連れて行った話も、結局は「うちはまだ戦闘員を解雇しないよ、以前と同じ軍事力を持つからね、あんまり意地悪なことすると知らないよ」と無言でアピールした結果である(給料1/4になっても前田慶次を始め、全員ついてきてくれた人徳は素晴らしい!)。
その効果は、上杉30万石が最後まで転封されずに残ったという形で表れたわけで。だから大河のような、あーんな泣き虫で、ただの「いい人」だけでは断じてない、はず、なのである。
・・・と、恨み節はこの位にして。
じゃあゲンジョの初節句の兜はどうするの?という話にだんなさんとなった。だんなさんの希望は蒲生氏郷本多忠勝。私の希望はげんじょの兜が大名でない以上、ゲンジョにも側近・宰相・軍師が良いということと、「畳の上で死ねた人」の2つが条件。
では徳川四天王で最強、武田軍に「家康に過ぎたるものは二つあり、唐のかしらに本多平八」とまで言われた剛の者、本多忠勝の鹿角脇立兜でいこうか、という事になった。今日でもげんじょの兜を作ってもらった映画の小道具屋さん、「鎧の光山堂」へ連絡をしてみるつもりである。(ちなみに兜はこんなカンジ)

見積次第だけど、楽しみだ〜♪