優しい会社

今日、長くお付き合いしているお客様の調達部の方から連絡があった。通常だと直接連絡が来ない、請求書やりとりの部署の方で面識もない方だったので、電話を恐る恐る折り返してみると、その部隊の部長さんだった。お話を聞けば、うちと同じようにお客様に請求できる窓口コードを持っていた代理店さんが倒産したのだと言う。実は3月の支払いが請求書は出ているがまだ入金期日前の倒産だったので凍結しており、それを銀行や金貸しに群がられてしまう債権者会議に支払うのではなく、倒産した業者が発注していた孫請け業者が正当な報酬を受け取れるように今から売買契約をうちの会社と結びなおせないか、という相談だった。
普通に考えれば、エンドユーザーであるお客様にとっては、直接発注した業者が倒産した場合、その下の業者について心配しなければならない法はない。それでもその部長さんは真剣にそういう業者を窓口にしていた自社の与信管理を反省し、業者を守ろうとしている。
実際に実現できるかは分からないけれど、そんな優しく、真摯なお客様のために色々動いてみようと思った次第。