ぷす、ぷす、ぷす

朝食の前に採血があった。結局止血剤がかなり高カロリーなので、血糖が上がってないか調べてから今日の点滴を決めるらしい。
看護婦さんがやってきてまず右の腕に針を刺す。
ぷす。
血が、出てこない。針の先で探っても出てこない。看護婦さんはいさぎよく立ち上がって応援を呼びに行き、今度は別の看護婦さんが、
ぷす。
う〜ん、取れない。痛い、と小さくこぼしたら看護婦さんが更に二人増援されて部屋は看護婦さんだらけになった。協議の結果、手首の血管から取ろう、という話になり、三度
ぷす。
取れました。くくく、と管がいっぱいになっていく。
「はい、お疲れさま。ごめんね、なんども。」
ちょっと待て、それしか取らないの?もっと取ってよ、痛い思いしたんだから〜(←わがまま?)