都会の家は屋根がない

家が四角い。

今日、げんじょが家に帰ってきてからボードで絵を描き始めた。出来上がった風景を見せてもらうと、真ん中に家、右に木、空には鳥と太陽と雲、である。私がゲンジョに膝の上に座らせてアンパンマンを見せていたので、ジャムおじさんの家を指差し、「煙突ないの?」とたずねると、とってつけたように煙突がついた。「屋根がないね」と言うと、げんじょの口から膝を打つ答えが返ってきた。
「げんじょの家の近くには、屋根のあるおうちってないよ」
確かに。都会の家は基本的に四角い。特に我が家の周りには傾斜のついた屋根のある家はない。試しに、「じゃばっぱあの茅ヶ崎のお家を描いてみて」と言うと、きちんと屋根がついてきた。子供なりにこだわって描いているのだと感心。そして・・・都会の子だなあ、と改めて認識した。