情報の出し方

新型インフル>5〜9歳が中心に…発症、低年齢化進む(11月9日23時50分配信 毎日新聞
 国立感染症研究所は9日、10月26日〜11月1日の1週間のインフルエンザ患者の報告数で、5〜9歳が36.7%を占め、それまで流行の中心だった10〜14歳を上回ったと発表した。5〜9歳は重症化する傾向があり、注意深く見守るとともに、適切な受診を呼びかけている。
 同研究所によると、全国の約5000の医療機関から報告された同週の患者数は15万9651人、1医療機関(定点)当たり33.28人となり、前週(24.62人)から大きく増加した。このうち遺伝子診断を行った患者の98.7%が新型インフルエンザだった。
 年齢別にみると、5〜9歳が最多で5万8553人、次いで10〜14歳が5万3268人(33.4%)、0〜4歳1万9053人(11.9%)の順だった。
 また、これまでの入院患者報告総数5072人をみても、5〜9歳が2204人(43.5%)と最多になった。
 同研究所感染症情報センターの安井良則主任研究官は「低年齢化する傾向があり、注意が必要だ。家庭で目を離さないでほしい。しかし、小児科の負担が大きくなる問題もあり、軽い症状で土日夜間の受診は控えてほしい」と呼びかけている。

東京都は先日、11月16日から未就学児で疾患の無い児童についても予防接種を開始する、と発表した。政府が12月に入ってから、と言っていたものを半月も早めた英断は喝采、である。
転じて現場では、という話になると、確実に台東区の小児科は大混乱に陥っている。日を決めて土曜日1回のみでまずは終了、という先生、12月にならないと予約できない先生、18日からと聞いてるけどワクチンが自分の所に入るかすらよく分からない、という先生・・・大きな病院は、疾患のあるお子さんで手一杯、かかりつけ医にお願いします、ということである。
かかりつけ医がいない人はこちらの病院にどうぞ、と書いてある先生に電話をすると、子供には打たない、などの制約もある様子。現場は完全に被害者、なのだろう。
しかし、昨日引用した低年齢化の報道があった。こうなると1日でも早く打ちたいのは親として人情である。軽い症状なら来ないで、と言いながら、乳児は数時間で急変します、と言われると・・・やはり病院にかかりたくなるのも当たり前。そして、早く打ちましょう、と言いながら、うまくウイルスが増えなかったんで、出荷量が2割減です、困りました・・・となると、ますます早く打たせてやりたくなる。
頭は自分のアンテナが立つ情報ばかりを拾ってしまうから、今の情報から出る結論は「9歳以下の子に罹患率が上がっているし、小児は急変しやすい。ワクチンの出荷数も予測を2割も下回りましたから早く確保して打ってあげましょう」となるわけで。
情報の出し方や、末端での管理の仕方など、問われる所だが、解決策を出せるわけでもなく、ただ難しいと頭をひねりつつ、とりあえず仲間内の4本、ワクチンを確保できないかと考えるばかりである。