おてて引かれて・・・

げんじょは今日はお熱がほぼ下がり、咳もなくなって、唯一症状が残った鼻水を垂らしながら保育園に行ってくれた。ただ、流石にちと調子が悪かったせいか、いつもすっきりと笑って見送ってくれるのが、今日はぐずぐずと泣き出したげんじょ。私が「どーしたどーした」としゃがむと膝にしがみついてぶうぶう泣いていたのだが、そこにちょこちょこと翔ちゃんがやってきた。
翔ちゃんというのはげんじょとお誕生日が1週間しか違わない月齢が同じお友達である。いつもげんじょと一緒に遊んでいて、お互いに踏みつけあったり、玩具を交換したりしている彼がちょこちょことやってきて泣いているげんじょを覗き込み、「あー」と肩に手を掛けた。
げんじょは「あ?」と顔を挙げ、そこに翔ちゃんを認めるとおずおずと起立。翔ちゃんが差し出した手を握り、おててつないでこちらにバイバイしてくれるではないか。な、なんて微笑ましいんだ、悩殺。