凍りつく一言

先週の月曜日からだんなさんの実家には義妹が子供2人を連れて帰省している。妹、といっても私と年が4つ離れただんなさんの2つ下だから年上になるのだが、彼女は男兄弟2人に挟まれた女の子とあって考え方が非常に男らしく、そして分かりやすい。だから私とは大層気が合うのである。彼女の子供、要は姪っ子、甥っ子は、上がお姉ちゃんで小学校4年生、下は年長さんの男の子である。
今日はげんじょの顔見世も兼ねて遊びに行ったのだが、さすが10歳ともなると女の子は弁が立つ。お義母さんと私と義妹の3人と一緒にげんじょと遊んでいた彼女が急にげんじょの腕をさすりながらこう言った。
「ねえねえgenjoちゃん、なんで赤ちゃんのお肌ってこんなにぷるぷるなの?」(彼女は何故か私をおばちゃんと呼ばずに名前にチャン付けで呼ぶ。誰も家の人は呼ばないのに。)
どうしてだろうねえ、まだいっぱいお水が入っているんだよ、と私が答えると彼女は納得したように「ぶどうだね。げんじょくんはできたてのぶどうなんだね。」となかなか詩的な表現をした。私もそれが気に入って、そうだね、まだ皮がぴたっと張ってて、箱にも詰められてないもぎたてのぶどうなんだね、と答えると彼女がふとお義母さんの腕をつかんで私に言った。
「じゃおばあちゃんの腕はもう古くて食べられなくなっちゃったぶどうだね、そうだよね、genjoちゃん。」
・・・私になんとコメントしろというのだ、この少女は・・・