貴重な冗談

今日はお客様がはるばる大阪から来てくださったので、編集部をご紹介したり、取材をしたりと社内で忙しく動いていた。お客様に挨拶をしてもらった3人の編集長の内の一人が味のある人なのだ。その人は細面白皙でぼそぼそとお話しするのでとっつきにくいのだがとてもいい人。実は私にとって個人的に話しやすくて気が許せるお相手である。よくバカを言いにいって聞いてもらうのだ。
前の編集長とお客様の挨拶が終わるのを2人で受付で待っている間に、「そういえばちょっと見ない間にやせました?」と聞くと「いや?(ぼそ)」と答える。「ええ?やせたと思ったけどなあ」と言うと「どこが?(ぼそ)」と聞いてきたので「おなか」と答えた。(ほんとにそう思ったんだもん)
そこで私の携帯にメールが来たので少しの間携帯に注目していたら、ぼそりと「・・・いんしたから」と声がした。「へ?」と聞き返すと、彼はまっすぐ前を見据えたままもう一度「きゅういんしたから(ぼそ)」。私は真剣にそれでほっそりしたのか、と納得し、「吸ったの?ほんとに?痛かった?」と矢継ぎ早に質問。「・・・冗談・・・(ぼそ)」
そうだよねえ。冷静に考えれば冗談に決まっているよねえ。ごめんなさい。貴重な冗談なのに真に受けちゃった。