あ、そうだった
今日は前職でまだ新卒の頃にお世話になったお得意先の方が遊びに来てくれた。私が入社2年目で別のお仕事に変わってしまったのだがその後もちょこちょことやり取りがあったのでげんじょ誕生の知らせを聞いて訪れてくれたのだ。
彼が、時間が経っちゃったから簡単だけど出産のお祝い、と言ってくれたものを見て私は一瞬びっくりした。「ベビーニットの本」。手編みの本である。思考が停止したように本の表紙を眺めている私を見て彼は続けた。
「確か、編み物、するよねえ?」
そうだ、思い出した。私、編み物するんだ。考えてみれば昨年はげんじょを身ごもっていたから、根を詰めるものは仕事だけにしようと思って封印したんだった。出産直後は細かいものを見るのはよくないというけど、もう5ヶ月経ったし、いいかな、というわけでさっそく我が家の奥底に眠っていた編み物道具を引っ張り出してきた私。毛糸も一昨年、あらかた出来上がってから計算間違いで片袖がないセーターができると分かり、げんなりして放置した編みかけがあったのでそれをほどいてさっそくちょこっとやってみた。
思ったよりすいすい動く手を見て感心。・・・そうだ、私、編み物好きだったんだ・・・
- 作者: 渡部サト
- 出版社/メーカー: 河出書房新社
- 発売日: 2005/08/19
- メディア: 大型本
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