スーパーにて

今日スーパーで夕飯の買い物をしていた。うちにしなびた白菜とちょろちょろになったニラ3本とエリンギ半分とぶなしめじ半株が残っている。そこで今日一番安かった切り身、鰤を2枚買って鍋にすることにした。肉団子や薬味を大量に冷凍してあるので、鍋はすぐにできちゃうのだ。
そのスーパーでの話。
買い物を終えて袋詰めしていた私の隣で夕暮れのスーパーに似つかわしくないおじさん2人が同じく袋詰めを行っていた。白菜、水菜、豆腐、豚肉、卵・・・どうやら敵も鍋らしい。先輩らしきおじさんが袋詰めをしているのだが、卵を一番下にして、豆腐、水菜、白菜、と積んでいく。はたで見ている後輩のおじさんと私ははらはら。こういうおじさんに限って、卵がつぶれていたりすると怒るのだ。後輩が思い切って声をかけている。
「○○さん、あの、卵と豆腐は上の方が、いいんじゃないすかね、」
「そんなこまい事気にしてるからお前は女房に逃げられるんだっ!」
「はあ・・・」
さすが下町。「先輩」と「声のでかい人」と「根拠のない確信を持っている人」が強いのだ、と改めて思い知った。