いつもばたばた忙しいけれど

南座に駆け足で!

今日は会社を休み、げんじょとちょっと熱が怪しいゲンジョを保育園に預けて大阪に急行した。祖父の法事のことと、相続のことで打ち合わせ、である。我が家だけが父親が亡くなっているので、一見遠いようだが私が出て行くことになる。
朝から法事の打ち合わせを済ませてお昼を食べずにそそくさと京都へ急行。あらかじめチェックしてあった京都南座の顔見世歌舞伎へ京都駅からタクシーを飛ばす。鍵善良房のくずきりを駆け足で食べてから、数少ない余り席を買って座席に滑り込み、9時半開演の昼の部の残り2演目を鑑賞。
片岡仁左衛門の「お祭り」と坂田藤十郎の「恋飛脚大和往来」(通称 封印切)だけだったが、御目当てはまさしくこの2つだったので・・・見られて感激。
片岡仁左衛門の「お祭り」は、平成4年のお正月に大病から復帰した彼が歌舞伎座で踊ったのを見て以来である。あれから15年の時が流れてもすっきりした立ち姿、茶目っ気に色気は健在。
坂田藤十郎の封印切は、指折り数えて初めて観た事に今日気づいた。東京で観たものも、だいたい松嶋屋型が多いので、いつも主人公の亀屋忠兵衛にいらいらしたり、納得がいかなかったりしていたのだが、今回の鴈治郎型は納得。こちらのお芝居の進め方の方が説得力があると初めて知った。
敵役の八右衛門が仁左衛門だったので、上方人同士の突っ込みあいも絶妙。坂東玉三郎の井筒屋おえんも「婆」の雰囲気とは程遠いが、贅沢なおまけで楽しく観られた。
ちょっとの時間でも、走ってでも、行ってよかった!帰りはまたばたばたと新幹線に乗り込み、げんじょとゲンジョの新型インフルエンザ騒動でずっと手配していなかった御歳暮の手配を銀座の三越でしてから大急ぎで帰宅。
子供たちとお風呂に入り、彼らが就寝するまで、とにかくノンストップ。「休み」には全くならなかったけれど、充実した時間になってよかった!
熱っぽいゲンジョを面倒見てくれただんなさんにも感謝。明日からマジメにまた、社会人と母と妻をやりたいと思います〜