なんで腕が白いのさ

今日ふと「わんぱく」と書こうとして漢字が思い出せなかった。
思い出せなかったというよりも「今ぱっと腕が白いっていう字が頭に浮かんだけど、ワンパクな子供の腕が白い訳ないし、どんな字だったかなあ?」と思ったのである。
調べてみれば果たして字は「腕白」で正しい模様。元気に外で遊んでいたずらし、悪さをして怪我をしまくる子供の腕がなんで白いのさ、と調べてみると、全く違う語源があった。

腕白は当て字で、語源は諸説あるが、次の二説が有力とされている。
ひとつは、江戸末期の国語辞典「俚言集覧(りげんしゅうらん)」に「関白の訛音と云へり」とあり、権力者を意味する「関白」が変化し、「腕白」になったとする説。
もうひとつは、昭和初期の国語辞典「大言海」の説で、「不正」や「無道」を意味する漢語「枉惑(わうわく)」が「わやく」や「わわく」と訛り、「わんぱく」になったとする説で、江戸後期の風俗百科事典「嬉遊笑覧」には、「小児の頑要(わるさ)するわんぱくとは、わやくの転り(うつり)たることと聞ゆ」とある。
また、「関白」と「枉惑」の混交により、「腕白」になったとも考えられている。

こここんな難しい由来だったとは・・・